ドライポイントの、筆圧、というより銅のママならない抵抗に、
手がヨロコブような感覚を覚えます。
繊細な線の緊張感、キズにさえドキドキ心震わすあの感じはやはり
ドライポイントが最高潮。
ドライポイントの絵作りは、直接版にニードルでぶつかって、
ガリガリと力である程度描いて、インクを詰めつつ、
余分なインクを寒冷紗でくるくるとふきとり、またガリガリと描き足します。
途中、絵を見ては指先でインクをまとめるあの感じもタマラない感覚です。
と、ドライポイントについて語ってみて思ったけど、
少なからずSですよ。ドライポインターは。
あー、でもあのママならない感覚。Mもまちがいなく混在するなあ。
銅版画ってなにげに技法が奥深いから、
深層心理みたいの分析できるような気がするぞ。 ニヤリ。
2010/07/14
かなるの話
かなるは、糸や古布をつかって作品をつくる樋口薫さんとの
コラボユニットで、ふたりの手がかかったものが、かなる作品となります。
ふだんはそれぞれの作家活動をしていますが、かなるのときは
二人のイメージが一体となって作品が生まれます。
もう10年くらい前から、毎年ちょこっとずつ
一緒に作品をつくってきました。
かなる作品は、言葉あそびやいたずらがアイデアになり、
ふたりのイメージがふくらんで作品が誕生するので、
ひとりではできないおもしろさがあったりします。
たとえば、上の写真に写っているカードは、
はじめは鳥がお茶をのんでるところがカードのマドからみえるもの。
そして、バトンタッチしたらマドがかっこいい鳥かごに!
お裁縫はからっきしな私にとって、いつも衝撃的な仕上がりです。
そして彼女のカード作りも、いまではカードの本をだすほどです。
(かなるもコラボレーションカードで5ページほどのってます)
「古布と紙とミシン糸のコラージュ ミシンでつくるプレゼント・カード 樋口薫」
いつかかなるの名前でも本のカタチにしたいなあと思ってたりします。
いま「第36回東京展」ギャラリーくぼた別館(京橋)でかなるの作品を展示してます。
お近くにお寄りのさいはぜひのぞいてみてください。7月17日土曜日まで。
今回のテーマは「庭にいますよ」です。
2010/07/13
制作ブログはじめました
こちら銅版画を中心に制作をしている山本佳奈枝のブログです。
作品のイメージのこととか、小さなヒミツ(制作のよ)、手しごとのこと、
展覧会のこと、やらのキオクのキロク、綴っていこうと思います。
どうぞゆるりとよろしく。
作品のイメージのこととか、小さなヒミツ(制作のよ)、手しごとのこと、
展覧会のこと、やらのキオクのキロク、綴っていこうと思います。
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