2010/12/30

エクスリブリス

ex libris(蔵書票)は、
本の内側にくっつける 所有者の絵入名刺といったところでしょうか。

こっそり本に貼ってある、ちっちゃい版画は、
なんとなく密やかで、タカラモノ感があります。

「蔵書・票」
ゾウショ・ヒョウ・・ってひびき。 なんだか本好きの勲章みたいな。

ヒミツのタカラモノ感もすきだけど、もっとフツウの本好きに、(フツ…?)
広がってもいいんじゃないかなーとも思う。

子供だって自分の本にペタリとくっつけて。
あ。 蔵書スタンプラリーとかどうかな。 そうなると?! (モウソウ中)
ギャラリーには日替わりで、違う作家の蔵書スタンプがあって。
コレクターは毎日通わなきゃいけないわけです。

スタンプ貯まったら、、、
蔵書票の缶詰プレゼント!
ん。いいじゃーん! (ハマッコじゃなかった)


















本を旅するためのチケット「蔵書票」
EX LIBLIS・BOOK METRO展 25人の作家による文学的蔵書票展
 
2011年1月12日(水)~26日(水)
ブックギャラリーポポタム

蔵書票展に参加させていただきます。
本好きが集まる ポポタムさんで展示ってところもぴったし。

2010/12/26

トリのお話

あこがれの職業は鷹匠だよ。

熊野牛王符 (は烏文字の木版画。)
かりょうびんが (は鳥人間。)
気になっているところ。

きっとまだまだ
日本の歴史に鳥はたくさんいるね。

そうだ、来年はハシビロコウを見にいこう。

ゆく年くる年の、
きゅうにしんとするあの時間すきなんだ。

今年ももうすぐおわりなので、
トリとめもない
トリのお話だよ。ニャフ。

2010/12/11

自分にメリークリスマス

なんとなく毎年
気に入ったクリスマスカードを
一枚は買うことにしています。
アイデアの参考になる!と言い聞かせ
自分にメリークリスマス!

カードたちは、
鳩サブレーの巨大な黄色い缶の箱に入っていて、
この季節になると
思い出したかのように箱から出してながめてみたり。


そういえば今年はまだ、粋なカードにめぐりあわない。


2010/11/30

オウハン&トッパンローラー


 
ただいまイロモノ月間。
色刷りちう。

凹の部分にインクをつめて、
凸の部分にローラーでインクをのせて。
ディープエッチングの
凹凸版(おうとっぱん)刷り。

アー
なぜか刷るのがフクザツな版を作ってしまう。

そうして、また、
尼のジャックがやってきて、
ドライポイントがやりたくなるの。

多重人格さん、こんにちわ。

2010/11/11

コケムスコマイヌ

狛犬がいると気になります。
散歩中とか旅行先とか。
けっこうオカシイのがいたりして。

新しいのは型通りな感じでどーもなのですが、
昔の人がつくった狛犬は、個性もあって、
表情がいいものもたくさん。
でもって、時間がたってて、
ちょっと朽ちちゃってるものもまた、ワビサビな味わいです。

とくに、雨あがりに見る、苔むした狛犬はとってもいいなぁ。
緑色のビロードのような、苔に包まれた狛犬は輝いて見えます。

「フーー、ヒトップロアビタ。。。シットリ。。。。」















左のが大国魂神社(府中)で、右のが大豊神社(京都)。
大豊神社には、コマネズミに、コマ鳥に、コマ猿に、コマ狐もいます。


ついしん。
衝撃のすばらしいコマイヌの写真が送られてきました!
これはいいです!究極!
こんなのに出会ったら、へらへらと平和な一日をすごせそうです。
























ほうら、楽しいなり。写真ありがとふ! 12/7

2010/09/30

パスワード

パスワードは - 果食主義者 【fruitarian】

木喰は五穀を絶ち果実だけで生きていたそうです。
そうなのか。
果実だけってヘルシーなのかな。
あまーいあまーい熟した果実だけよって
イメージも木喰だけに、むしろ反してウラエロスなねえ。

そうそう。
コトリちゃんたちも果食主義者
おこめはたべません 。

そんな話を聞いたとき、描いていた絵とピタッときた。
タイトルは、絵の中に入るときのキーワードかパスワードみたいな
そんなかんじのがいいな。

2010/09/13

草々。

【物理(ぶつり)】:自然界におこっていること。  フムフム。

主観はモウソウ。
客観は実証がカノウ。  ウムウム。


予定調和はナシでね。
不協和音に、違和感と、
アンバランスもだいじだいじ。
シンコペーションもここちよくね。
(シンコぺ・・って、覚えたよ)


さてと。
モウソウにお水をあげないと。



2010/09/02

絵巻物

















切ったり貼ったり、紙をいじることが好きです。
いつか版画で絵巻物をつくりたいと思い、
ただいま表装の勉強をしています。
表装はおどろくほど奥が深くて、細かい作業がもりだくさんです。
紙をいじるのが好きなものとしては、ビョウキな作業にこころ満たされます。

水の加減や乾く時間を上手に扱う作業でもあります。
しょうふ糊もうすいものや濃いものを使い分けたりします。
刷毛も糊の加減にあわせて存在します。
濃い用、うすい用とか。
はじめに刷毛を水で湿らせるのですが、
プロは湿らせる時間をお天気で敏感に判断するようです。
そういう職人話を聞くのも楽しいです。
 
たまに巨匠のようなおじいちゃん(大先生?)がきて、
見本をみせてくれるのですが、
老眼のはずなのに指先はすごいのです。
ピタッとテキカクにあうのです。
指先の感覚で覚えているんでしょう。
ああいう感じ。いーなー職人わざ。

表装は、
水墨画とか日本家屋もそうだけど、
水の存在がすごーく重要で、
なにやら肌で、日本の風土の中で育まれてきたことを感じることができます。
日本は水なのですよ。
おおげさにいうと水と木でできているな。(オヤッ。なんだかカッコイイこと、、)
そうそう、軸も着物も日本家屋も、
分解してまた再生できるのもすごいところ。だな。

そして、まだまだ細かいうっとりする技が登場します。
福林定規(これの使い方感動なのだ!)というものでスジを均一につけたり、
軸のはじっこに和紙のケバケバだけをつけて補強したり、
イボタという蝋で蝋びきをして、
数珠のような道具で軸をしなやかにするために裏からなめしたり、
あげればキリがないのですが、
尺や寸にもなかなか慣れず、そんなこんなでまだまだ初心者です。

2010/08/17

無重力ツイート




















みずです。

水があるから姿があります。



新江ノ島水族館でクラゲをみた。

昔は大きなトドのハクセイとか、
生きてる巨大な海獣とか、
もっともっといたような。


えのすいさん。
もっとウミウシとかナマコとかもいろいろ見たいデス。

2010/08/09

あすの天気




















また思い出した。
 
たいふういっか

家族と思ってた。
かなり大人になるまで
台風一家。

大・中・小、ならんできたりして
ビジュアルからもね。

台風一過ね。

Typhoon & the Family Storm

2010/08/03

アイ・ラブ・マメ版画























マメ版画がたくさん。
おもしろい作家さんとマメ版画で展覧会をやりたいなーと
かなり前から漠然と思っていました。いろんな人に打診してたりして。
ただみんなのを集めて飾るだけじゃ、よくあるからつまらない。
けど、そのつどきちんと企画してやったらぜったいおもしろくなるなあと。
なかなかリーダーとはいかない性格なので、
堂々と手をあげるのにチュウチョしていましたが、
今年、同じようなこころ持ち(?)の友人4人と
おもしろいことをやろうとホルスル工作室というチームを作りました。
ホルスルを通して、版画の楽しさを見てもらいたいのはもちろんですが、
版画のみならず、手しごとの楽しさとか、新しいことへの探求とか、
好きなことが制作のいろんな可能性につながるのではないかと
わくわくしています。

そのホルスル工作室が、
京都町家のカフェギャラリー・フク和ウチさん
企画展がないときの常設に展示してもらえることになりました。
いよいよホルスルデビューします。(勝手に位置づけ)

マメ版画展をやりたいと公言しはじめてたら、
実現させてもらったお話。
大好きな京都デビューもかなりウレシイ。


2010/07/28

ドライポインター

ドライポイントの、筆圧、というより銅のママならない抵抗に、
手がヨロコブような感覚を覚えます。
繊細な線の緊張感、キズにさえドキドキ心震わすあの感じはやはり
ドライポイントが最高潮。

ドライポイントの絵作りは、直接版にニードルでぶつかって、
ガリガリと力である程度描いて、インクを詰めつつ、
余分なインクを寒冷紗でくるくるとふきとり、またガリガリと描き足します。
途中、絵を見ては指先でインクをまとめるあの感じもタマラない感覚です。

と、ドライポイントについて語ってみて思ったけど、
少なからずSですよ。ドライポインターは。
あー、でもあのママならない感覚。Mもまちがいなく混在するなあ。

銅版画ってなにげに技法が奥深いから、
深層心理みたいの分析できるような気がするぞ。 ニヤリ。

2010/07/14

かなるの話













かなるは、糸や古布をつかって作品をつくる樋口薫さんとの
コラボユニットで、ふたりの手がかかったものが、かなる作品となります。
ふだんはそれぞれの作家活動をしていますが、かなるのときは
二人のイメージが一体となって作品が生まれます。
もう10年くらい前から、毎年ちょこっとずつ
一緒に作品をつくってきました。

かなる作品は、言葉あそびやいたずらがアイデアになり、
ふたりのイメージがふくらんで作品が誕生するので、
ひとりではできないおもしろさがあったりします。
たとえば、上の写真に写っているカードは、
はじめは鳥がお茶をのんでるところがカードのマドからみえるもの。
そして、バトンタッチしたらマドがかっこいい鳥かごに!
お裁縫はからっきしな私にとって、いつも衝撃的な仕上がりです。

そして彼女のカード作りも、いまではカードの本をだすほどです。
(かなるもコラボレーションカードで5ページほどのってます)
「古布と紙とミシン糸のコラージュ ミシンでつくるプレゼント・カード 樋口薫」
いつかかなるの名前でも本のカタチにしたいなあと思ってたりします。

いま「第36回東京展」ギャラリーくぼた別館(京橋)でかなるの作品を展示してます。
お近くにお寄りのさいはぜひのぞいてみてください。7月17日土曜日まで。
今回のテーマは「庭にいますよ」です。


2010/07/13

制作ブログはじめました

こちら銅版画を中心に制作をしている山本佳奈枝のブログです。
作品のイメージのこととか、小さなヒミツ(制作のよ)、手しごとのこと、
展覧会のこと、やらのキオクのキロク、綴っていこうと思います。
どうぞゆるりとよろしく。